リムリック大学の教授でもあるアイルランドの伝統音楽のフルーティストNiall Keegan(ナイル・キーガン)は、即興的な変奏と大胆なアレンジ、ジャズ的なイディオムの奏法という意味において革新的な演奏者です。
しかし、本来ダイアトニックである伝統音楽でブルーノートを多様したり、シンコペーションをしまくったりと余りに伝統から逸脱していると考えられているため、彼を嫌う声はどんなところでも耳にします。
彼自身はTommy PottsやMartin Hayesといった、伝統的(かつオリジナリティが高い)と考えられているフィドル奏者の影響を指摘してますので、彼もまた伝統の枠の中で実験を行う一人ということでしょうか。
Niall Keeganのバイオグラフィー

彼はソロアルバム"Don't touch the elk"を1999年に発表しており、僕はそれを2001年にアイルランドで購入しました。その当時の僕には彼の演奏は複雑すぎてさっぱり何をしているのか理解できませんでしたが、現代風な彼の演奏にとてもあこがれたものでした。
ちょうど5健式フルートを手に入れた頃でもあり、毎日全調で音階練習したら彼みたいにふけるのかなあ、と思ったものです。
今はというと、彼の音楽は彼だけのものですから、コピーをして人前で発表しようとは全く思いませんし、こういう方向の演奏には余り興味がなくなってしまいました。しかし多健式フルートに指がなじみ、音も取れるようになったので、昔憧れた曲に挑戦してみようかなという気分で、採譜してみました。
そしたら、案外簡単に採譜ができ、すぐに吹くことが出来ました。
昔はめちゃめちゃ難しいんだろうな~と思っていたものですが、今となっては難易度はバッハのフルートのためのパルティータ・イ短調のほうが100倍難しく感じます。が、こういう単純なトリックだったのか~という発見もまた楽しかったです。
やる機会があるなら、フィドルやピアノと全員ユニゾンでやってみたいものですね。
3コーラスのうちの、3コーラス目だけを掲載します。
