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試聴と、CDブックレットに載せられなかった曲紹介 >>
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1・いぶき
(hatao作曲)
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春の熊野古道で出会った、植物の鮮やかな緑、やわらかな光をイメージした曲。当初は曲調が「えにし」と似ていたため、ギターとハープを下地に、弦楽四重奏を加えた、弦の響きに変えることにしました。ギターは、東京からフラメンコやフォルクローレで有名な智詠さんが、はるばる神戸まで来て下さいました。
弦楽編曲は大森ヒデノリさんが引き受けて下さいました。ドレクスキップのvlaの野間君、vlの榎本君にも参加頂き、お陰で春らしいみずみずしい曲になりました。アルバム中一番気に入っている曲です。 |
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2・かわいいキャサリン
(カナダ伝統曲)
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カナダの東部にあるケベック地方は、フランス語が公用語で、独特のケルト音楽を演奏しています。中でも目を弾くのが、アコーディオン奏者やフィドル奏者が、演奏しながらタップを踏むこと。「タッタカ
タッタカ」というリズムが特徴です。
ずっと、どうやってタップしているのか気になっていたのですが、2010年に台湾で開催されたboxwood festivalに参加したおり、ダンス講師のPierre
Chartlandさんから習うことができました。ケベックではフルート奏者は少なく、このようにタップを踏みながら演奏している人は見たことがありませんが、ぜひ目指したいものです。
CDでは、タップを収録するために革靴をスタジオに持ち込み、板の上で僕がタップを踏みました。どんな音になっているか、お楽しみに。パーカッションの池田さんの、遊び心たっぷりの演奏が素敵です。
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3・縁 ~ enishi
~
(hatao作曲)
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こうしてケルトの笛を演奏し、CDを出すことができたのは、支えて導いてくれた人との大切な出会いがあったから。僕の人生がこんな風になっているとは、18歳の僕には思いもしなかったことでした。そして、今、とても幸せです。
出会いに感謝、というキーワードの曲。もともとは"whistle tune"という仮題がついており、バスG管のホイッスルで演奏していた曲ですが、フルートに替えて正解でした。シンプルながら美しい旋律に、演奏していて涙が出そうになることがあります。
間奏部分は複雑な転調をしているのですが、とてもお気に入りです。フィドルの温子さんいわく、「海にもぐってゆく感じ」だそうです。 |
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4.Coolin
(アイルランド民謡)
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Coolinは、アイルランドのトラディショナルなスロー・エアー(ゆっくりとした旋律)。この曲を、もう何年も吹いていますが、ようやく自分のものにすることができました。本当に、スローエアーは奥が深いです。ヴァイオリンと通奏低音による編曲はアイルランドでも聴くことができないでしょう。
奈未さんのシンプルで繊細なピアノにはいつも新鮮な感動を覚えます。
続くジグは、昔はChristy Barry's jigを演奏していましたが、代わりにこちらを選びました。
リールでは、中国の笛奏者から覚えた循環呼吸法を使って演奏しています。全体で10分近くにもなる長大なセットです。
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5・.二つの小径
(hatao作曲)
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2010年4月に熊野の湯の峰温泉で作曲しました。森の中を歩いてるイメージの曲です。迷いの中に、一条の光が射す様子を描きました。アイリッシュにはない、和声的短音階で作られています。
レコーディング中に森の音を収録することを思いつき、映像作家の神吉さんに芦屋のロックガーデンに連れて行ってもらいました。
間奏の佐々木さんのベース・アドリブソロが素敵です。 |
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6・Ivory Horo
(hatao作曲)
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ブルガリア風変拍子の曲。13/8や10/8、7/8などの複雑な拍子が繰り出されます。ブルガリア人の弦楽器奏者にこの曲を弾いて頂く機会があったのですが、ブルガリアには実際にはこのような拍子は存在しないのだそうです。空想のたまものですね。
こんな曲もさらっと弾いちゃう奈未さん、すごいです!
途中のアドリブ・ソロではドレクスキップの榎本君があやしいソロを展開。僕は多重録音で彼を伴奏しています。
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7・そして振り出しに戻る
(hatao作曲)
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フィドルで演奏されるスローエアーの雰囲気でフルートを吹いていて、できた曲。アイリッシュでは使わない音域(3オクターブ)を使い、かつバッハの無伴奏ソロのような進行にして作りました。さらに、対旋律と通奏低音はディック・ヘンソールドさんのアレンジ。
クラシックともアイリッシュともつかないフィドルは、温子さんにしかできない芸当です。奈未さんの電子チェンバロとチェロがいっそう古楽の雰囲気をにおわせています。 |
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8・karma
(hatao作曲)
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もともとは、ドリア調(中世の教会音階)のルネサンス的な曲を創ろうと思ったのですが、演奏してみると尺八風の音色が良く似合ったため、方向を変更、コード進行も少しジャズ風にしました。シンプルな16小節の曲だったのですが、シタール田中峰彦さんがCメロを作って下さり、僕にはない発想の進行でとても気に入っています。
フラメンコ・ギター、シタール、尺八風フルート、ジャズベース、という無国籍な感じの曲になりました。
曲の終わりには、和歌山県新宮市王子が浜の玉砂利の音を収録しています。初めてこの場所に行ったとき、波が弾いて行く時のざざーっという音にとても感動したのです。映像作家の神吉さんが収録した音を使わせて頂いています。
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9・ちゅうちゅう奥さんのポルカ
(hatao作曲)
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ウェールズの曲集を練習していて思いついた曲。1曲目ができたら、すらすらと3曲目まで書けてしまいました。
しばらくはウェリッシュ・ポルカと呼んでいました。 実際にウェールズに行った時にこの曲を演奏したところ、確かにウェールズ風だ、と喜んで頂けました。
天澤さんのウィットあるフィドルはとても気に入っています。3曲メドレーのうち、最後の曲はややバロック風のメロディで、天澤さんの超絶なソロがさく裂しています。
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10・The Way
East
(hatao作曲)
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スコットランドのスモール・パイプスをイメージして作った曲。もともとは1曲目も2曲目も1オクターブで吹けるように作ってありました。どんなアレンジにしようかと悩んでいた頃、僕の大学ジャズ部時代の足立先輩に十数年ぶりに再会し、エレクトロニカやクラブ系を得意な作曲家になっていることを知り、お願いしました。この曲だけ、エレクトロニックを前面に出した異色の曲です。
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11.Pale Insanity
(hatao作曲)
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変拍子の曲。もともとはブルターニュの演奏者がやりそうな曲をと思って書きました。どんどん拍子と調が変わってゆくr曲です。アレンジに悩んでいたので、後輩のバンド、ドレクスキップにまる投げしたところ、見事に彼ららしいアレンジにしてもらいました。野間君の得意とする絡みあう旋律、ポリリズムは出色です。アドリブ・ソロもカッコよく決まりましたね。 |
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12.もみじ
(岡野貞一作曲)
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2010年に来日したアメリカのパイパー、ディックさんとのレパートリーを考えていた折り、ちょうど秋だからと安易に選曲した「もみじ」。
収録してみると、 春の「いぶき」に始まり秋の「もみじ」に終わるという、良い流れになりました。
フルートの歌口にセロテープを貼って尺八のような音色を再現してみました。バグパイプが意外と違和感なく溶け込んでいます。 |