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教育と生きる力
2007年12月23日 21:36

今日はJEUGIAカルチャー講座 千里教室の本年最終日。

この教室は去年暮れに体験講座をして、今年は1名からのスタートだったけれど、徐々に生徒さんが増えて現在は7名。すっかりみんなおなじみになって、和気あいあいとした雰囲気がとても居心地よい。
講師をしている僕自身、大学時代はカルチャー講座に通ってグループレッスンで音楽を習っていたけれど、ほぼ毎回出席していたにも関わらず1年経っても他の受講生の名前を覚えることはなかった。

僕は生徒さんに興味を持ちすぎなのかもしれないけれど、この教室はメンバーそれぞれがとっても個性的なのだ。
自分が他人よりも得意なことで他人を喜ばせたり助けたりする代わりに、自分が相手から何かを学ぶ、というのは美しい助け合いだ。職業も年齢も立場も超えてお互いに学びあい、尊重しあうことが出来るのは、本当に素晴らしいし、この教室で、僕もたくさんの刺激や学びをさせて頂いている。僕が音楽の先生だからって、他の部分においても生徒さんより優れているというわけではないのだ。

講師の立場からすれば、音楽を教えるに当たってグループレッスンは、正直なところやりづらい。
同時に複数人を教えるのは一見時間的な効率がよさそうだけど、生徒さんは欠席したり途中入会したりするし、生徒さんによって理解度や器用さが異なるので、順調に進めるのはすごく難しいのだ。
これまで他でも単発のグループレッスンは何度かしてきたけれど、グループレッスンがこんなにも楽しいと教えてくれたのは、この教室の皆さんのお陰。この教室ひとつとっても、今年は良い一年だったと思う。

ここの教室に親子で受けに来てくださる生徒さんがいる。とても感受性豊かで、厳しくも優しいお母様と、とても感性豊かでのびのびした子どもらしい可愛いお子さん。お母様は、型にはめずに子どもの感性や自主性をとても尊重していらっしゃるのが、いつ見ても本当に素晴らしい。親子での受講だと、どちらかが我慢して付き添ってる感じになりやすい(親が子に付き添うのはもちろん、小さい子どもが親の期待に付き合ってあげてる場合もありますよね!)けれど、お二人でとっても楽しんでいるのが、また素晴らしい。
そして、お母様自身、自分が何かに打ち込んだり、感動したり、悩んだりしながらも人生を楽しむ姿を子どもに見せていることは、この子に大事なことを伝えているように思う。「この子の未来は絶対大丈夫!!」と、僕は妙に安心してしまう。

家庭の教育が子どもに与える影響は絶大だと思う。両親の性格や両親のお互いの関係は、子どものたった一つの教科書だ。子どもの性格や好みや行動に与える影響はもちろん、世界観そのものを作ってしまう。それは、十分に成長してから親に反抗したり、書物で勉強したりすることで簡単に覆せるものではない。

動物の世界を見てもつくづく思うけれど、親が子どもに与える教育というのは、すなわち親元から巣立っても「幸福に生きる力」だ。
自分で餌を見つけて獲る力、仲間の中で孤立しないで生きる力、苦難に耐える力、子を産んで育てる力、危険を察知し回避する力。ただ「生きる」だけではなく、幸福であり続けるための力。

僕は、生きる力を十分に身につけないまま世の中に出て、たくさん痛い目にあいながら、自分には生きる力が充分では無かったんだと気が付いた。すべて親のせいだとは思わない。子にも、学ぶ資質というのはあるのだ。

本当に恥ずかしいけれど、この年になって生きる力について真剣に考え、学び始めている。

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